9/21金谷駅〜袋井宿(26.6キロ)

今日は途中の日坂宿でちょっとした山登りになるっぽいので、めっちゃ早起きして出かけた。7時半頃。いつも平均8時半だから、気合い入ってるな私。


島田宿から大井川を渡り金谷駅にいたるまで4キロ。


「箱根八里は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川」


で有名な大井川。
橋にして1キロ…。
例によって橋恐怖症になってしまった私は、電車一駅で回避させてもらいました。


なので今日の東海道歩きは金谷駅からのスタート。


なんか早速なんだけどのぼりの坂道になっていくよ…。


山の石畳道…
箱根でも見たデジャブである。
これを一人で越すのかぁー。
台風明けだから絶対すべるよ。


はぁ、はぁ、はぁ。
もう、ほんとにしんどいね。一人で山とか初めて入ったよ…茶畑が広がっている。


見晴らしの良い山道を、とぼとぼと歩く。日坂宿周辺の風景。


山道もしんどいけど、国道もそれはそれでキツイ。アスファルトに当たる足が、骨の髄まで響く痛みとなる。


コンビニがポツンとしかないもんで、もう堂々とコンビニ前で地べたに座って昼食をとった。駐車中の車の中に人がいるけどかまうものかそんなもん!


ところで「〜なもんで」っていうのは静岡の方便ではなかろうか。しゃべった地元の人全員がこの言葉をよく発していた。なんかカワイイ。


山を登ったら下らねばならない。急坂を下り過ぎて右股関節の痛みが再発した。国道は足をかばってトボトボと歩く。掛川宿の旅館はもうすぐそこ。

日本橋から224キロ地点。


14時半掛川の宿到着!
着いたら宿にバックパックを置いてすぐに袋井宿を目指すつもりだった。あと10キロ。


しかし宿に着くなりうたた寝してしまった。


こうも長く泊り歩いていると、弱いもんは壊れていくね。100均のジップロックとか、チャック全滅。


さて宿を出て歩き再開。


途中までは旧東海道を歩いた。


しかしこのまま旧東海道を行くと、いざ足が痛すぎて引き返すことになっても駅やバス停がない。


なので途中から電車の線路沿いを歩くことにしたのだが……。


なんでしょうこの、畑ばかりの、なんにもない道は。


台風明けで風は強いし…。


橋を渡ると足腰がぞわぞわするけど、風の強い中だだっぴろい茶畑の中を歩いてるの私だけ…というシチュエーションの時もおなじように怖くなる。


空が広すぎて。遮るものがなさすぎて。人や建物がある程度私には必要だと思った。


しかもその後、またも雨に降られる。


線路沿いの道は歩道が少なくて外灯もなくて、そんな中4〜5キロ歩いたんではないか。ほんとに怖かった。。


袋井宿に到着したのが19時過ぎ頃。。
うわさの「どまん中茶屋」は閉まっていた。まあいいや。明日、朝はこのお茶屋さんからスタートしよう。


ところで、
新鮮な果物を何日も食べていない!だからなのか口の周りにできものが…。


今夜は袋井駅前のお蕎麦屋さんに入り、韃靼かけそばと大根おろしとミニ唐揚げ丼を頼んだ。モリモリ。


本日のまとめ。
金谷宿からちょっと山登りして日坂宿、掛川宿の旅館でバックパックを置いて軽装になり、日本橋〜京都間どまん中の袋井宿まで歩いた。38000歩、26.6キロだった。


ちなみに。

この旅ではどこへいっても空いている。

箱根の旧道峠越えにしても、日坂のプチ山登りコースにしても、人ひとりいやしない。電車の通勤ラッシュも余裕があるし、飲み屋さん食事処もガラガラでとてもゆったりできる。

山や茶畑の中のひとりは嫌だけど、街なかの人口密度の低さは快適であると思ったのでした。

9/20藤枝宿〜島田宿(10キロ)

昨夜遅くに黒はんぺんフライを食べたので今朝から胃がグロッキー。

そんな時はホメオパシーのナックスボミカで乗り切る。プラシーボ効果と言われようが、効くのだから仕方ない。


さて今日は夕方に台風16号がやって来ることがわかっているので、箱根越えを一緒してくれた友や小料理屋店主の言いつけを守り、無理しないことにした。


台風の中掛川までの20キロ以上なんてたどり着けないだろうし。


そもそも店主の思いつきプランにのっかることにしたので、島田でやることが目白押しだから時間足りないし。


なので今日も藤枝で連泊することにした。


おかげでバックパックを宿に置いて、軽装で移動出来ている。


今日様子を見ながら島田で行程を済ませた後、行けるところまで行って電車で藤枝に戻る予定にした。


まずは島田宿を目指す。


旧東海道の松並木を通ったり。
(写真撮り忘れ)


途中旧東海道をそれて国道へ出て、小料理屋店主に行けと言われた静岡茶のお店「ななや」と、そこから1時間歩いてファミレス「さわやか」の島田店に立ち寄る。


抹茶のジェラートは濃さが選べる。
濃さが7段階もあったので、せっかくだからと1番濃いのをセレクト。

色も濃いけど、味も濃厚でした!!

こんなお店。オシャレ


お茶やお茶のお菓子がかわいくパッケージされて売られていたので、かなり時間を割いてお土産選びに没頭する。


当初は荷物がバックパックひとつの為、お土産を1つも買う予定がなかったが、たくさん買えば送料無料になるそうなのでいろんな人の分をまとめて買って実家に送りつけた。ごめん実家。


さてさわやかの方は、ハンバーグのオニオンソースが鉄板とのこと。決してデミグラスソースにはするな、と店主の言いつけを固く守る。


静岡県民の強い味方、炭火焼さわやか。


お腹もいっぱい胸いっぱいになったところで、島田宿到着。そして島田宿のことなんか一瞬で忘れ、本日のメインイベント、島田の美容院へ。


そこで店主弟のイケメン美容師さんに特別価格でカット&ヘッドマッサージをしてもらった!


あああ!!!生き返る。頭のマッサージ!!!!!そしてカット上手だよ美容師さん!!!特に前髪!!!!!!千葉にも進出してほしい〜と話す。
(ビックリマーク多すぎ)


さて美容院が終わる時間、15〜16時頃に台風が相当なことになっていた。


美容師さんに教わった、近くの評判な鯛焼き屋さんに立ち寄るとますます雨が激しくなったので、そこでしばらく雨宿りさせてもらった。食べかけ画像スミマセン

確かに美味しい!しっぽまであんこぎっしり。


いくら待っても雨脚は強まるばかりだが、好奇心でここから近いという蓬莱橋(明治時代に完成した木造で大井川にかかる約900メートルの橋)に向かってみた。20分くらい雨の中を進んでみたのだが…。


…雨ヤバイ。土砂降り過ぎる。これ以上進むのは危険であると身体が判断し、引き返すことに。


途中で100均のレインズボンが興津以来の再登場だよ。


ということで、予想通りの台風による足止めにより、今日はほぼグルメとリラクゼーションで終了。東海道歩き旅らしからぬステキな内容で心身が大満足でした。


10.5キロ、15000歩しか歩いておらず荷物も軽かったのでむしろ物足りないくらいに足が疲れてない。


これは万年運動不足だった身にはあるまじき変化であった。


今宵は昨日と同じ藤枝の宿に連泊なので、また同じ小料理屋へ行き、店主としゃべった。


今日のオーダーは昨日気になった揚げ出し豆腐と、鮭の雑炊。相変わらず美味!

(写真は揚げ出し豆腐のみ。というか海苔しか見えてない…)


これを機に、地元でも行きつけのお店を開拓してみようかな。私は飲めない人だけど、飲まない飲み屋の常連さんという存在を知ったので。


というわけで、今日の進みは藤枝の隣、島田まで。島田宿の次、金谷宿までは恐怖の1キロ橋を渡るのが例によって橋恐怖症になっており恐ろしすぎるので、金谷まで一駅電車でワープさせて頂きたいと思う。その代わり金谷の石畳の山登り頑張るから!!

9/19府中宿〜藤枝宿(20キロ)

節々の痛みが治まったので今日も歩く。藤枝宿まで20キロ。


ひきこもりの子たちに手紙を書くミッションがあったのでそれを朝にしてたら出発時間が9時半に。


昨日の追分羊羹を食べ損ねたので、今日は安倍川餅を食べてやるぞ!と意気込む。


川の手前にお店はっけん!


安倍川餅ゲット!

画像のタテヨコ治らない…


安倍川餅屋さんのおじちゃんに、「ひとり?連れはいないの?」と哀れまれるのはいいとして…


安倍川の土手で安倍川餅


それにしてもおじちゃんが素手で作っていた安倍川餅、やわらかくって、ものすんごい美味しかった。

きな粉の上に白砂糖タップリで何コレ〜と思ったんだけど、安倍川を眺めながらひとり感動。



また安倍川の土手で別のおじちゃんから「いいの釣れた?」と聞かれる。

釣り人じゃないよわたしゃ…。


確かに貰い物の傘が杖みたいに大きくてバックパックにくっつけてるから釣竿に見えなくもないか。



さてこの後は焼きそば屋の店主が教えてくれた丸子宿で有名な「丁子屋」のとろろ汁を目指して歩む。ここへは行っておこうと張り切っててくてく歩く。

丁度お昼の時間に到着。丸子宿一帯は雰囲気がよい。

このお店は広重の浮世絵にも描かれている。

店主は私を見るなり「東海道を歩かれてるのでしたら奥の座敷へどうぞ。広重の浮世絵が飾られてます」と言っていた。

浮世絵

お店

座敷の浮世絵

もうファミリーとかカップルたちの広い空間の中ひとりで食事するのに慣れてきた。


で、食事にありつくの図。

弥次さん喜多さんよろしく麦めしにとろろをぶっかけてかきこむ。とろろ汁も美味〜。


さてタップリ休憩後、とろろご飯ととろろ汁でよっしゃ!次は宇津ノ谷峠、行けるところまで行こうがな!!と元気モリモリになったのに、そのタイミングで雨が始まる。


しかもどんどん勢いを増す。


これはヤバイ、とバスに切り替えたら、本数少ないだろうのに絶妙なタイミングでバスが来てくれ、乗ってる間に豪雨になった。


ともあれ峠を回避し岡部宿から再開した。


ところで…。


なんか、ちょっと、橋がダメになってしまった。富士川の橋に恐怖を覚えたのをきっかけに、色々と川の橋を渡るたびに足腰がゾワゾワとする。宇津ノ谷へ向かう時の高い歩道橋を歩いた時も同じくゾワゾワ。どうしたものか。明日は1キロの大井川が控えておるのに。。


そして。


歩き始めてから数日間ずうっと、雨が降ったり止んだり。バスの中では豪雨だったのが、岡部宿でバスを降りたら止んだ。


岡部宿の様子

アレっ、人が…

びっくりした、人形であった。

疲れた足を休めておる。



今日は22キロ歩いた。後半、おじさんに声をかけられ

「若いんだから1日30キロは歩かないと」

と激励?を頂くも20キロちょいしか歩けない自分にへこむ。



最後の最後で道を間違え、数キロ余計に歩く。ようやくたどり着いた藤枝のホテル隣の小料理屋さんに飛び込み、ごはんを食べられるか聞いてみた。

そしたら若店主が快諾してくれたどころか、とっても気さく過ぎて、夜遅くまでおしゃべりすることに。ラインまで交換し、まるで友達のようになった。


さんまの塩焼きを定食にしてくれて、黒はんぺんを一切れだけ出してくれて、明日の歩きプランまで練ってくれた。さらには明日はノリで、あれよと言う間に島田で美容院を営む店主のイケメン弟にカットとヘッドスパをしてもらえることになった。


旅なのに美容院って、おもろいじゃん!っていうノリ。

一人旅ならではの人との出会いだ。


今年初のさんま!うまかった


食べられた!静岡名物黒はんぺん

イワシの骨だから黒い


とても素敵な小料理屋さんでした


明日は台風。

どうしよう。ここから20キロ先の掛川まで宿がない。平地20キロなら歩けるけど途中のちょっとした山登りの存在…。

明日の宿が決まらぬまま今日という一日を終えた。







旅に出たのに美容院に行くって面白いよねとか言って、そんな話の流れになった。一人旅じゃないとこんなことにはならんよな…。


明日の静岡は台風直撃くさいので、大井川の手前でだらだら過ごそう。


藤枝の小料理屋「鯛小判」にて、鯛だし味噌汁とさんまの塩焼きとごはん。あと焼津名物黒はんぺんフライを初めて食べた。はんぺんが黒くなるのはイワシの骨を使ってるからだとのこと。白いはんぺんほど柔らかくなかった。

9/18由比宿〜府中宿(23キロ)

和室の旅館だと真夜中に蚊に刺されて途中覚醒…2日連続。キツ〜。そしてかゆ〜…。

めげずに7時45分頃に出立。


しかし1.7キロ程の由比宿歩きの最中に猛烈な雨に襲われた。止むを得ずレインコートとレインズボンを道すがらおずおずと装着。


由比宿とそこにおったカメさんたち。


猛雨を言い訳に、広重の浮世絵で有名な薩埵峠を回避すべく東海道線に乗り込んだ。190円で一駅ワープすることにした。


という訳であっという間に興津駅からスタート。


さっきの猛雨からはだいぶマシになった。


綿パンの上から100均のレインズボンのみはいている為(上半身は半袖Tシャツ)、なかなかの「何この人感」がするかもしれないが、そんなことは無視。


しかしいつまた雨に襲われるかわからない天候だ。


夜中の蚊のせいで超ねむだるい…と思っていたら。

やっぱり湿り気が気持ち悪いのでトイレに駆け込みレインズボン脱ぐ。


さて…。

静岡県、今日1日のみならず、向こう1週間雨マーク…。

いくら雨宿りしても、雨はやまないのだろう。

そんなことを考えながらてくてくと歩くが、今日は蚊のせいで寝不足なので、超絶眠い。


途中スーパー「Shizutetsu」の軒下カフェスペースにてバックパックを枕に寝入りそうになる。シズテツって静岡にしかないスーパーだよね。

スーパーシズテツで結局1時間半くらい寝てた。

その後すぐに追分羊羹で有名な追分のあたりの和食ファミレスで雑炊をほくほくと食べ、睡眠食事を整えたら、その後順調に約2時間歩き通しが出来た。


日本橋から168.4キロ地点。


国道沿いの道は総じてつまらないのだけど、ふと見たらあった曹洞宗のお寺の掲示板に「秋彼岸 しみじみ思う 身のおろか」とあった。なんだかその句を見てしみじみとしてしまった。


静岡駅周辺、府中宿の宿を目指していたのだが、ガイドブックのとおりに東海道新幹線の線路を越えたいのに、越えられる場所を一度逃したら、いつまでたっても越えられぬまま、本来の旧東海道を歩けず、このまま宿に至りそう…となった。


その前にもう足がボロボロに痛いので、最後の休憩でガソリンスタンドと併設されてるドトール(珍しいと思い)に入る。

3時間前に雑炊を平らげたのに、ミルクレープとサンドイッチとアイスティーを注文し、瞬時に完食する。


そして体の節々が痛いことを感ずる。発熱直前の時みたい。雨降ったり外で寝たり天候色々だったからかな。病気予防でホメオパシーのアコナイトを摂る。


ミルクレープ→サンドイッチの順で食べるとか絶対変だ。身体が疲れに疲れているのですね。。


さて満足したのでここからあと2.6キロがんばるぞ!!!(そんなわけで東海道ではない道を歩くことになります)


無心で歩きたい時は般若心経を繰り返し唱えながら歩いたりしてます。聞こえてたらヘンな人ですね、ハイすみません。あやしい宗教の入信者ではありませんので悪しからず。


無事ホテルにチェックイン。

今日は2日分の洗濯をしなくてはならないのにホテルのランドリー、乾燥機が2つとも終了してるのに中身入ったまんま…。フロントに言うもお客様のものは動かせないと言う。


仕方がないので洗濯物を自室に持ち帰り、エアコンパワーでどうにか乾燥させることを試みる。


ふー。明日の予定どうしようかな。

このまま熱っぽかったら…。

そう思うと宿を予約できない。

というか、明日の予定では初めてインターネットカフェでの宿泊を検討してたので、宿を予約してなかったのだ。


とりあえず念のため、明日の宇津ノ谷峠はバスで通過しよう。。

9/17吉原宿〜由比宿(22キロ)

旅の途中、道端のベンチで休憩中、ふと思ったことをメモ。


この旅で役立っている荷物①-LEDライト付きホイッスルのキーホルダー。

日本は安全なのでホイッスルの出番はないけど箱根と吉原周辺の暗闇には相当役立っているLEDライト。旅行ショップで2700円くらいだった。無印のパスポート型ポシェットに装着。


この旅で役立っている荷物②-100均のコンパスキーホルダー。

方向音痴なのでガイドブックとiPhoneを照らし合わせてもすぐに間違える。けどこれをプラスしたら間違えが相当減っていると自覚。同じく無印のポシェットに付けており、いつでも方角チェック可能。

※汚いズボンのズームインすみません。


さて昨日は今日の薩埵峠に意気込み6時起きで行くぞ!と思っていたのに結局8時過ぎの出発となった。


暑いのに曇っていて山はハッキリ見えず。。


連日の疲れも増し川の土手で休憩している時にふと

「今日はもう薩埵峠の手前の由比で勘弁して」

と思い暑さでモーローとした頭で半ば無意識的に由比の宿に電話。


ラッキーなことに部屋が空いていた。これで今日の宿を確保。


同時に今日のやる気を失くす。。


そしてスタートから2時間くらい経つのにいまだ吉原宿周辺から脱出出来ず。


何をしていたかというと朝のシャッター商店街のうち、唯一開店していた靴屋さんでインソールを買って靴の調整をした。


私は右足が少し短いので少しでも揃えることで右股関節への負担を軽くする。


この先は蒲原宿、由比宿と続く。


風情の良い蒲原宿にて。


傘無しだったので小雨が降り出した時に蒲原宿の休憩処で休んでいたらお姉さんに良くしてもらう。


ココ。170年ほど前の建物だそうです。

中から外を見た図

二階は床が並行ではないけれど、これまでどんな地震にも耐えてきたという。


さてここでお茶やカレーを頂き、お店のお姉さんと傘を2回なくした話をすると、

「これずっと昔から誰かが置いてったものだからよかったら」

そう言ってなんと傘を差し出して下さった。

貴女は女神か。。


お陰様で雨天でも旅を頑張るぞ!という気持ちになりました。タップリ休んで再出発。


お店だけでなく町並みも素敵。


お姉さんの心とカレーで身体があったかくなったのでパワー充電。バリバリ歩く。あと4キロで由比。


さてまた歩きながらふと思う。


歩く旅は環境にはまったくよろしくない。買って買っては捨ててゆく生活。


そしてコンビニでの使い捨て生活がものすごく便利でコンビニさまさま、本当に貴重な存在になる。


更にセブンもローソンも他のコンビニもトイレの神様だと思う。見つけると激しく安心するのだった。


あとちょっと!


暗闇なので旧東海道を通れなかった。
明日は少し戻って由比の宿場町を通ってから行こう。


無事本日の宿、割烹旅館西山に到着。

桜海老料理で有名な旅館なのだが素泊まり予約。だけど食事出来るとのことなので、せっかくだから茶そばと桜海老のかき揚げを頂く。


吉原宿〜由比宿まで、ガイドブックには15キロとあるが、万歩計だと22.8キロとある。


なんだかんだでコンパスありつつもやっぱり迷ったしな(普段よりはミスが少ないといえど)…。32576歩であった。


もう、身体が泥のよう。。もう…おやすみなさい。明日静岡市は雷雨の予報。どうする薩埵(さった)峠。峠を回避しても車の激しいバイパスもちょっと。。とりあえず明日考えよう。

9/16三嶋大社〜吉原宿(24.7キロ)

以下は本日のツイート。


相変わらず苦行中。ピンになり、ますます苦行感が増してゆく。なんでこんなことしてるの…。
三嶋大社からスタートし、現在駿河湾沿いを歩いている。海見えないけど。


天候の為富士山も見えぬ。白隠禅師ゆかりのお寺を訪ねられたのはよかった。
松蔭寺


6.5キロのバックパックを背負って歩いてると、一目で「東海道を歩いてる人」とわかるらしい。小さな食堂のメニューを眺めていたら店主が「寄っていきなよ」と声をかけてくれた。そしてこの後なんと食事をご馳走になってしまうことに。


お店にいた常連さんが「平塚から歩いてるの?すごいねーなんで??」と興味を持ってくれ、「頑張ってる人には応援しちゃう」とさらりと焼きそばとサイダーをご馳走してくださった。貴方は神か。


しまいには店の前で写真撮影となり、フェイスブックにあげると仰っていた。オープンマインドな店主と常連さん。あなた方のお人柄にイイネボタンを連打したいよ。

美味しかったよ富士宮やきそば。ソースが50年ものだって。


こんなお店でした。


ツイートここまで。

周りに食事処がないので、皆さんもぜひお立ち寄り下さい!


ここで1時間くらい食べてしゃべって体力回復。よっしゃあと7キロがんばるぞ!と気力も充電。人の優しさってパワーになるな。

うっすら見えた富士山。

さきほどの店主は「わたしは毎日富士山見えるから、気づいたら見てない日もある」って、そりゃ地元の方はそうよね。


ふたたびここからツイート。

食事処の店主に「この先のコンビニで食料を調達してから行かないと、そこから5キロ先の吉原の周辺までずっとコンビニないよ」と貴重な情報を教えられる。これを知らなかったら今頃どうなっていたか…。暗闇だからよくわからないけどJR吉原駅自体は小さくないのにコンビニひとつない。


1日目の夜からずっと右股関節が痛い。たまに激痛。明日は吉原宿〜興津宿の24.1キロなんだけど、薩埵峠がある。距離は短いけど急な山道。大丈夫なんだろか…暗くならないうちに通らないと。


やってみるしかない。東海道の浮世絵にも出てくる富士山と海の絶景の為に。お天気良くなりますように…!


ていうか、今朝ホテルで折りたたみ傘を紛失し、朝から雨だったので道中コンビニで傘を買い、また別のコンビニで傘を置いてきてしまった。晴れ女の為、いつも傘に意識がまったく行かない。


ツイート以上。


今日は24.7キロ、35290歩だった。最後の暗闇の道路5キロは足の激痛に耐えながらも恐怖心が勝り、最後の小一時間ものすごい早足で歩けた。火事場の馬鹿力とはこのことか。

宿到着。もう一歩も歩きたくないのに、宿がエレベーターなしの3階、水場が1階であった。。

9/15箱根湯本〜三島へ(24.4キロ)

今日の箱根峠超えはキツくてキツくてキツかった。。24キロ移動したけど、石畳の山道は登りも下りももう辛いのなんの。足裏と股関節が激痛でおかしな歩き方に。

こんな石畳道ばっか。


石畳の登山道と国道を交互に歩く。
歩いて歩いて歩きまくる。


大汗でTシャツがぐっしょりになり、有名な甘酒茶屋のとなりのお手洗いで着替える。まさか着替えが必要になるとは。

お昼時なのに歩きすぎて疲れすぎて全く食欲がない。けどあたたかな甘酒はかなり疲労回復になった。


そしてようやく芦ノ湖
近くの蕎麦屋でちょっと食欲回復。


箱根峠までもうひと踏ん張り。
有名な杉並木。大木!!!


昨日のスタート地点が海抜5メートルだったのに、今日は標高846メートルまで登ってきた。骨まで染み入るような足の痛みは絶望的だが、神奈川と静岡の県またぎは感動的だった。

ここからまた石畳の下と国道のアスファルトで足がやられまくる。


しかしながら旧東海道は整備されきっておらず身体にやさしくない道が多々あるし、国道1号線は車ビュンビュンなのに歩道が超狭かったりするとこがある。ここまでの東海道…時折超こわいです。


そして結局今日は三島宿まで時間内に辿り着けずにタイムアップ。残りをバスで下ってきたけどあのまま続けてたら真っ暗な山の中で遭難していただろう…時には決めたことをやめることも大事であると学ぶ。

リタイアした場所、山中城

さようなら、山中城跡…。


あとは三島駅までバスに運んでもらう。
計算したよりもずっとまだまだ山を下らなければならなかったことが判明。

リタイアは賢明な判断であった。


ちなみにこの旅は直前で興味を持ってくれた友達に一泊二日でお供してもらった。

徒歩での箱根超えは、私ひとりの力量では到底ムリだった。暗い山道なんて通れないし。地図読めないし。苦笑 。


明日からは頑張ってひとりで静岡の街の道。箱根の山道より入り組んでない地図だからちょっと安心。。

山中城跡〜三島宿のリベンジはいつかまた機会があるときに!!