お試し移住から本移住へ
今回12月下旬まで1ヶ月間借りている平戸市のお試し移住。
そして本移住する為物件を決めた話。
ところで「お試し移住」って?
移住先を検討している移住希望者に、移住者を募りたい自治体が一定期間住まいを提供するプログラム。
家賃は無料から1日500円とか2000円とか、自治体によってまちまち。
けっこう幅がある…。人気のある地域は高いのだと想像。
平戸市は最長1ヶ月家賃無料でかかるのは光熱費のみ。
家具家電もばっちり付いているので最低限の荷物で居住が可能。
借りるのに審査などはなく、空きがあれば仮予約して押さえて、その後申請書を出せばOK。
ただしその住宅では地域住民と同じように「暮らし」を体験すること。
ここまで家賃が安いとどうしても違う目的で使用しようとする輩が出てきてしまうかもしれないけれど…例えば移住する気はないが当面をしのぐ為に家賃無料のお試し住宅をはしごするとか…移住ではなく長期旅行の為に使用するとか…自治体側にブラックリストとかあるのかな?
本気で移住したいと考える人の為にも移住者を増やして地域を活性化したいと考えるその地域の為にも、ちゃんと使用されて長続きして欲しいプログラムだ。
さて、たぶんまっとうな使われ方は元の家はそのままで移住体験してそこに本当に移住したいのか検討するのだと思うけど、私たちは家賃がもったいないから千葉県の家を引き払ってきてしまった。(事前に1週間長崎県を周遊して「平戸に来よう」と決めた)
なので下旬までに本居住地を見つけないと路頭に迷ってしまうことに。
焦りに焦って不動産屋をあたること1週間。
地方の割には土地が高いと言われる平戸市。
前の記事にも書いたが2DKアパートの家賃は5万円台~が多い。
想像していた地方の家賃と全然違う。これでは千葉とわずかしか変わらない。
どの物件を内覧しても高くて広すぎる。(部屋が4つとかも)
安いと思ったら汲み取り和式トイレだとか、風呂が異様に狭いとか…。
3日くらい探して突破口が見つからず半ば諦め気味になりながら、
盲点だったお試し住宅から一番近い不動産屋に入ってみたら、
おしゃべりですごく人のよさそうでユニークな雰囲気の社長が出てきて
「私は不動産のことだけでなく地域の水先案内人になりたいと思いますので
うちの物件に決まらなくてもお気軽にお声がけください」と言ってくれて
「この人いいな」と思った。
物件情報を紙でもらわずそのまま2件内覧に行ったら2件目がまさかのヒット。
平屋で2Kとコンパクト物件。キッチンは狭めだけれど工夫の余地あり。清潔感のある外観と内装。日当たりよし。景色よし。汲み取りだけれど洋式トイレ。ちょっとした庭付き。倉庫付き。車庫付き。駐車場付き。
元々は4万円の物件が、いきなり大家さんが3万円に下げてくれた。
1年くらい人が住んでいなかったことも下げてくれてくれた理由かもしれない。
社長が近くに住む大家さんと話した後私たちのところに来て「ラッキーですよ。家賃が下がりました」と教えてくれた。
駐車場付きで3万円のキレイな物件は想定外だったので、ほぼ即決に至った。
猫はNGだったけど夫が好きな金魚はOKだからそこは妥協。
すぐ近くの野原で猫はいたし、そこで遊ぶことにする。
ちなみに夫の仕事が市役所ということで審査はほぼないも同然だった。
市役所といっても非常勤で給料ばり低いのに、地方的には役所勤めというプレミア感は凄いらしい。
こうして約1週間にわたる不動産探しの旅は無事終了となった。
2週間後には晴れて平戸市民になることが出来るのがとても嬉しい。