人生は面白い~2016年秋からの流れ~

2018年は怒涛の日々。

 

思えば2016年の秋からそれは始まった。

 

37歳独身女。NPO職員(=低収入)。将来をまったく描けない。

藁をもすがる思いで始めたネット婚活も一年続けたが全くうまくいかない。

気が付けば、お菓子を作るために生地をかき回しながら頬にはツーと一筋の涙が…。

 

すべてが嫌になって9月に2週間のお休みをもらい、

やったことのない何かをやろうと思った。

運動やアウトドアが超苦手だけど、「お寺めぐりが好き。そうだ、東海道を歩き通したい…」。

 

実はその年の春から東海道区間を区切りながら歩いてはいた。

日本橋~品川~家、品川~川崎~家、みたいな感じで平塚まで歩いてきた。

 

平塚から先はいちいち家に帰っていたら交通費がかさむぞ、ということで

一人で泊まりがけで2週間でどのくらい歩き通せるか、

大学生がやるみたいなことを37歳にして始めて試みることにした。

 

しかし箱根の旧道を一人で…というのは経験がない私にとっては流石にヤバそうと思い、箱根の日の一泊だけ一緒に来てくれそうな人を男女問わずに探した。

(そこも甘えないで一人で歩く女性も大勢いるんでしょうけれども)

 

そこで、アウトドアが好きで、平日休めて、一緒に歩いて疲れなそうな4歳年下の知り合い男子に声をかけたところ、「いいですよ」と快諾してもらった。それが、今の夫になった。

 

いや人生は面白い。

 

夫に対し好意はとてもあるけれど恋愛感情らしき気持ちは実はずっとそんなに持っておらず、「こんなんでいいのかな」と迷いながら結婚したというのが実情ではあるけれど。

 

夫も私に夢中とかそういうのもなく常に淡々としているような人で結婚に興味もなかったのに、一年経って39歳の私を貰ってくれることになった。

 

お互い自然でいられるというのがポイントなのだと思う。

 

それと、

夫の名前と父親の名前が一緒。(私はひねくれたファザコンを自称)

お互いの母親の名前が一緒。

尊敬する縁ある人の誕生日と干支が夫と一緒。

 

こんな偶然もあって、こりゃあ深い縁のある人だなとお互い思ったのかも。

 

さて箱根を楽しく歩き、続きは一人で黙々と歩いた東海道は目標だった京都には全然たどり着けずに途中で休みが終わり断念したのだが(経緯は過去記事に)、その後夫と2人で遊ぶようになり、夫の家に転がり込んだが単身住居の為、引越して同棲を始めた。

 

擬似家族を体験出来て、夫も「まあいいか」と思ったのか、年明けに妊娠が発覚。

残念ながらその子は流産してしまったけれど、それがきっかけで結婚を決断してくれた。

 

「生活するならいずれは田舎で」と田舎出身の夫は思っていたらしい。

私は東京出身だけど地方都市での生活にずっと憧れを抱いていた。

 

義父の重い病気が発覚したのもあり、夫の出身県に移住しようということになった。

ただ一人息子に対する義母の愛が深すぎる為、義実家からは距離を離そうという気持ちは2人で一致。

 

今年10月には夫婦で無職になり、そのままフィリピンのボホール島へ新婚旅行、長崎に仕事探しの一週間周遊旅に出た。その旅で夫はひとまず12月からの仕事をゲット(もちろん低収入)。

 

11月の今は平戸市のお試し移住住宅に借り暮らししている。

お試し居住の期限は1ヶ月。その間に本居住地を探さねばならない。

 

平戸は食べものがとにかく美味しくてどのお店に行ってもハズレがない。

市街地がコンパクトで田舎なのに車がなくても生活できる。

車で数十分走るとそこは絶景が広がっている。

 

しかしながら人生がこんなに動いた時って2016年までほんとになかった。

こんなことってあるの、という感じだ。

もうすぐ40歳、心身は疲れているけれど、せっかくなので出来るだけエキサイトしたい。

 

 

今日は家を探す為にネットを見まくる。