働いていないこと

私は現在働いていないのだが、


「健康な大人は働かなければならない」


という強固な社会観念が、


ぐらぐらと揺らぎつつある。


10年間、ニートやひきこもりの若者の生活支援や就労支援、訪問支援をやってきて、NPO職員はお給料もそんなにアレだし、独身アラフォーが自立して生きる手段としてはちょっと弱い…ここで一区切りして、これからの道を考え直そう。


そんな風に思って辞めた。


ちなみに貯金は50万円以下。


それなのに、


働かないことが、


単純に「ただ暮らすこと」に集中して、


求められるままに人に会ったり


姪や犬の面倒を見たり


お手伝いして


時々元職場に遊びに行って、


あとはぶらぶらしてることが、



こんなにしみじみイイなんて…。


今そう思っている。


社会人になって14年間、お休み期間がなかったから、私にとっては今すごくよい時間になっていると思う。


今だけの感情かもしれない。


でも、楽しいのだ。


たとえ後々楽しくなくなって苦しくなったとしても、貯金がまったくなくなったとしても、今の心がとても充実しているから後悔しないと思う。


働いてないことへの焦りがまったくないなといえば、それは嘘になるけれど、こんなに心がゆったりしたことは社会人になってからほとんどなかったと思う。


自分の心を楽しませること、充実させること。


単純に働くことよりも、人生において大切なことだなと思った。


お金がないことについては、7歳離れている妹が、


お金のことは、必要になった時にはなんとかなるものだから


と力強く言ってくれ、本当にそうだなと思った。


思えばこれまでも、


やりがいのある仕事とはいえこんなにお給料が低くても、


大物家電をもらえたり、


食べ物や洋服が回ってきたりで、


お金に困らなかった。


というか、海外旅行までできている。
(行ってみたかったベトナムは仕事で行けた)


私の趣味は、


ものを最小限にすることだったり


ブログやツイッターだったり


昔はフリマ大好きで、


お金がかからないことばかり。


お金のかかることといえば茶道は今長期お休み中だし


旅行は年に1、2回あれば満足。


お金は不安を打ち消してくれるので大好きだけど、


キャパオーバーだと扱い方がわからないので、


今までのように、必要なだけやってくる人生の方が性に合ってるかもしれない。


だから、今の生活は今のタイミングで私にすごく必要なことで、だから心がこんなに喜んでるんだって思える。



ところで肥料になると聞きつけて、ルイボスティーの出がらしを観葉植物のガジュマルちゃんにあげた。


ガジュマルちゃんも心が喜んでるといいな思いながら。