視点を変える

私の心にはずっと、「ピラミッド型世界観」が定着していた。


要するに、比較の世界だ。


子どもの頃、友だちと一緒に「はないちもんめ」で遊んでて、「aguriちゃんが欲しい」と最後まで言われなくて強烈に傷ついた記憶がある。


「わたしは、誰からも選ばれないんだ…」


その時からかどうかはわからないけど、いつしか自分の中にそんな風な信念めいた思いがはびこるようになった。


子どもの遊びって残酷だなあ…。


高校生の時も、意を決して立候補した委員の役職だったけど、前任経験者に投票で敗れてまた強烈なショックで隠れて泣いた記憶がある。


「誰もわたしを選んでくれない…。」


その時もこう思って心が張り裂けそうだったなあ。


ずっとずっと、世界はピラミッドで出来ていて(いわゆる学校カーストから始まった)、「上」に行くにはどうしたらよいか、また「上」の人に可愛がられるにはどうしたらよいか、さらには自分は今どの位置にいられているのかを常に考えているような少女時代だった。


ああ、二度と戻りたくない…。



で、そんな比較の世界の中で、私はとても「がんばって」、でも結局「上」の人たちの場所にはいつも届かなくて、「私は中の下だ」とか「下の上だ」とか勝手に思っていた。


せま〜い価値観の中で必死にもがいて生きていたわけです…。


その結果、私自身のものの考え方のベースが「比較級」になってしまった。


「あの人はこの人より能力が高い」とか、「私はこの人より劣っている」とか、わりと頻繁にそんな心の声が聞こえてくるのだ。


これは現在進行形。


自分では、この考え方いやだなあ、いつも落ち着かいなあ、苦しいなあ…と思っている。


さて、しかしここ数年で、自分とは全く違う価値観の人から多くのことを学ぶことが出来て、比較級の考え方からはまだ脱せてないけど、「よもやピラミッドの世界観は作られた幻想では?」とようやく思えるようになった。


そこで、「ほんとうの世界」について想いを馳せてみた。


そんなの誰にもわからないし、どんな世界観を選択するかは自由なので誰かに押し付けるつもりは毛頭ないけど、(つまりピラミッド型で快適な人は変える必要がないと思う)


宇宙はまるい感じがするし、


まるい宇宙の中で星が自由に点在しているし、


地球は他の星がどうなっているのかを詳しく知ることもなく、比べようもない為地球が地球のできることを必死に行っているだけだ。


だから私の世界観も、これからは三角じゃなくて、まるい中に色んな特徴の人たちが自由に点在しているイメージに変えてみようと思った。


宇宙の様相からの連想であればイメージを作る上で自分自身の納得性?も増す。


これは、自分自身を変えるのではなくて、ただただ視点を変えてみようっと、という話。


それで、イメージしてみたら一瞬で自分の心がなじんだというか、じわりとほっとした。


地球と同じように、他の星のこと考え過ぎずに自分のこと一生懸命やってりゃいいんだってなった。


ほんと、まるい宇宙の中でどこに位置しててもいいのだったら、これまでのながーい時間にわたるこの悩み苦しみは一体何だったのだろう!!!苦笑…。