6月14日(水)②海と農作業のお手伝い
いきなりの海です。
なんとなく、湘南っぽい?と、日本人の奥さんを持つGくんと笑う。
午後ローマからカンポリオネ駅まで電車で戻ったあと、駅までGくんに車で迎えにきてもらって、近いというのでここの海に連れてきてもらった。
そして最初に泊まった農園B&Bに戻った。車で10〜15分。
さて!戻ってからは、楽しみにしていた、農作業のお手伝い。
※イタリアの田舎の宿はアグリツーリズモといって農業と料理の体験と宿泊がセットになっていることが多い。
ここの宿La Fattoria Di Poldoの農園の敷地は東京ドーム10個の広さだそう。
全部案内してもらうわけではないのにそれでも広すぎるので、マウンテンバイクで行くことに…!
どこまでも続くオリーブの木々
そんなお馬さんが仔犬たちに遊ばれるの図
最初は仔犬たちに追いかけられて馬さんが逃げまくっていたのが面白かった。惜しくもシャッターチャンスを逃したけど…。
ここは家庭菜園というけど、そんなレベルの大きさの畑じゃないよ
小豆の葉、はじめて見た。雑草を抜くお手伝いをしばらくさせてもらった。
長くなってきたのでまたまた続く。
6月14日(水)①午前中は最後のローマ歩き
午前中はローマ最後の時間。
クリスティーナに教えてもらった、カンポ ディ フィオーリ広場の市場に行くことにした。
暑かったので、テヴェレ川沿いを歩いて少しでも涼を求めた。
オフラインアプリ「maps.me」のおかげで、wi-fiがなくても順調に歩けてなんなく広場到着!
日本にない色どり。
市場を一周したあとは、近くのブティックでリネンのトップスが安かったので即決買い。
適当な教会に入ってみたら、またイエスズ会だった。ジェズ教会とほぼ同じ雰囲気だった。
ここに祀られてる聖人さんも、スペイン人のザビエルさんと同じく、イタリア人でなくポルトガル人だと教会の係の人が教えてくれた。
その後もどんどん北上していったら、またも名作「ローマの休日」で超有名なスペイン広場を偶然発見。
観光客を狙う造花売りのあやしげな人たちをかわしながらの、階段の上からの眺め。
ここで、午前のローマ歩き、タイムアップ…。残念!!もっといろんな教会見たかったー。
切なくなりながら修道院に戻り、テルミニ駅へと向かう。
これから最初の農園B&Bに戻り、最後の一泊を過ごす。
今日だけは、農園B&Bに、農作業の手伝いプログラムと、料理レッスンと夕食をお願いしている。
楽しみ。
だけど、まだ少しだけ時間があって、ローマの教会に未練があったので、テルミニ駅付近の大きな教会に行ってみた(教会の名前失念)。
そのためにバックパックを背負って約一駅歩いたけど、猛烈に暑くて疲れた。
しかし…。
迷いつつゼイゼイ言いながら到着するも、お昼休み中!しかたなく外観のみ撮影。
なんだか、イエズス会の教会はお昼休みがなかったけど、けっこう多くの教会にお昼休みがあるみたいで、けっこうな頻度でその時間にぶち当たり教会に入れないということが多々あったのが残念だった。
教会は無料だから、ふらふら歩いて教会内をボーッとして街歩きする、てのをやりたかったけど今回はそんなに出来なかった。だから(いつになるかわからないけど)次回のリベンジを誓う。
心残りだけれど、さようならローマ…!!!また来るよ!!!!!
6月13日(火)②フランシスコ・ザビエルに想いを馳せる
テルミニ駅に戻り、駅ナカにあるカフェで軽食ランチを済ませていざ荷物を取り戻す。
預ける時に比べ、引き取り時は混雑もなく比較的スムーズだった。
バックパックを背負って再び修道院へ。あっつくて汗ダラダラなのだけど、ローマを歩きたい!と強い気持ちを持ち、3時間ほどのひとり旅に出た。
北上しながら、まず修道院から徒歩7〜8分で着く、名作「ローマの休日」でおなじみの「真実の口」。
もう16時をまわってて閉まってたのに、私みたいな観光客が少なくない。
さらに北上していく。
ヴェネツィア広場付近にある、日本人には超有名なフランシスコ・ザビエルさんがいらっしゃる、イエスズ会のジェズ教会。ふら〜りと入ってみた。
そしたら思いがけず長居したくなった。ここも修道院と同じく居心地が良かったから。
椅子に座ってみたり、ゴシック様式の美しい教会の造りに惚れ惚れしてみたり。
そして、フランシスコ・ザビエルさんがいらっしゃる場所を探して…。
ザビエルさんの右手が祀られていた…!!(写真中央、丸い鏡のようなものの真ん中にある黒い縦筋がそれのようです)
どうしてザビエルさんに想いを馳せたのかというと、実は数ヶ月前に私は縁あって長崎に行っている。九州から広まったキリスト教、そして罪のないキリシタン達へのひどい弾圧…。壮絶な歴史を経ても根絶することなく定着を勝ち取った日本のキリスト教。
長崎の地でこの歴史に触れてから、イタリア・ローマに来て、思いがけず日本への最初の布教者ザビエルさんに会えた。
当時船で3年かかったスペイン・イタリア〜日本のものすごい距離を、今は10数時間で行ける。
布教者はどれだけの思いで日本までやって来たのだろう。それを受けてキリシタンたちはどれだけの深い信仰心を持つに至ったのだろう…。
長崎で当時の木彫りのマリア像を見た。残酷な史実の記録を見た。
そしてローマでザビエルさんの右手を見た。
その歴史に生きた人達の詰まった想いの数々を想像するだけで、圧倒されてジェズ教会でしばらくその場から動けなくなってしまった。
長くなってしまったが…。
こうして好きなだけもの思いにふけった後は、ジェズ教会で有名な天井のフレスコ画を鏡から見た。
ああ、素晴らしかった。
そんなこんなで夜7時をまわり、ローマでOLをしているクリスティーナと待ち合わせ。しかしメールのやり取り(日本語)がすれ違いすぎて、会えたの8時くらいになってた。
お互いに平謝りする。
その後気を取り直して2人で入った洒落乙なレストラン(緑で隠れて洒落乙さと賑わい具合がわからない!汗)
料理撮り忘れたけど、生ハムのクロスティーニ(パン)とピッツァマルゲリータとなんか不思議な色々と入ったパスタ。
普通に舌鼓。
彼氏がいるとか、好みの男性とか、女子会トークが炸裂だった。
帰りはクリスティーナが修道院まで送ってくれた。本当にやさしくて気配り細やかな日本人みたいな心の女の子。
途中でクリスティーナおすすめの、カピトリーニ美術館の高台から見えるフォロ・ロマーノの遺跡の景色を満喫した。暗くて写メに景色がおさまらなかったけど、クリスティーナの笑顔みたいに美しかった。
別れ際、お土産をもらってハグをして、「残りのイタリア旅行を楽しんで!」と相変わらずの流暢な日本語で言ってくれた。涙。
修道院に戻ってシャワー。そして清潔なベッドに横になる。
なかなか寝付けなかったけれど、「しあわせな旅行だなあ」としみじみ思った。
6月13日(火)①ローマの修道院
午前11時、AくんとAvezzanoのお別れ。
Aくんファミリーとそれぞれハグを交わし、切なくなりつつ電車に乗る。
3日間、無償でご馳走してくれたり一緒に出かけてくれたりと歓待してくれた。Aくんとそのファミリーには感謝してもしきれない。
美しい車窓の景色を眺めながら、そんなことをずっと考えていた。
気をとりなおしてテルミニ駅到着。
今日は夜にクリスティーナと再会するまでまた1人なので、財布を盗まれないように気を引き締める。
まず駅構内の旅行者用の荷物預かり所へ、人に聞きつつ向かう。
今日チェックイン予定の修道院は13時から16時までお休みということなので、先に1人で観光しようと思って、重いバックパックを預けたかったのだ。
荷物預かり所にたどり着くも、そこは長蛇の列。
そして、一人のスタッフの男性が何だかイライラしている様子。
あの人に当たらなければいいなぁ…と思いながら、順番待ちの番号発券機から番号の紙を受け取る。機械の操作も相当迷った。荷物のデポジットがAの列なのかBなのかCなのか…英語の説明を読んでよく考えてBを選択した。
この選択は正しかったのだが、間違えて違う番号を取得して並んでしまったアジア系女子2人などは、いつまで経っても自分たちの番号にならないので途中で気づいて例のイライラスタッフに尋ねたら、案の定「君達は番号を間違えたんだよ」と英語でぞんざいに言われ、彼はなんのフォローもせずプイッと行ってしまい彼女たちはポカーンとするのみで気の毒だった。
私も、番号は間違えなかったがモニターで点滅していた自分の番号を見逃してしまい、後から「すでに呼ばれてたみたいなんですが」と言いに行ったところ、「OK、待っていて」と言われたままずいぶん待たされ、他の旅行者の外国の方に「スタッフに尋ねた方がいいわよ」と英語で助言をもらう始末。
さらにやっと預かってもらえたと思ったらイライラスタッフにバックパックを乱暴に投げられたという…とほほ。
とにかく荷物のデポジットだけで小一時間を使って大変疲労困憊した。
しかし、この労力が全く報われなかったことを後で知ることになる。
ローマ観光をと言いつつも、今日の宿泊先である、サン・グレゴリオ・マーニョという修道院ホステルのことが気になってしまうので、コロッセオ近くの中心地ですぐに足を伸ばせるからと思って様子を見に行こうと思って向かったら…。
いやね、ほんとに素晴らしい教会ではあったのだけど…。
予想に反して13時台に受付係の人がいたので、チェックインできてしまったのだ。
とりあえずバックパックなしで中に入るけどね。。
テルミニから地下鉄チルコマッシモ駅(コロッセオ駅の隣駅)から徒歩5分、
修道院ホステルのある、サン・グレゴリオ・マーニョ教会の中の一部。
教会の入り口階段を登ってゲートをくぐるとこうなっている。ここからさらに中に入ると教会。
修道院ホステルと教会をつなぐ通路内。
教会内はあまりに神聖な空気を感じて、私にとって何故かとてもしっくりくる場所だったので、しばらく放心して椅子に座り込んだ。
だから中央の礼拝堂の写真が撮れなかった。
というか撮らなかった。
その時の感覚に集中したくて。
天井から差し込む太陽の光と、荘厳な教会内の空気が、私の疲労を回復させてくれた。
ああ…。至福。
20分くらいずっとその場にいた。
満足して、その後教会からつながっているホステルに移動した。
無料Wi-Fi環境が整備されており、農園B&Bではずっと使えず不便だったので狂喜する。
それで調子に乗ってベッドに倒れ込んだら壁に後頭部を打って星が飛んだ。
「イテテ…気を引き締めよう」
ということで、しばしホステルで休憩してからバックパックを取りにテルミニに戻ることにした。
ローマ観光はいつになったらできるのやら。
長くなったので②に続く。
6月12日(月)村の古城、地下室でお肉祭り
この日はAくんの友達が住む村に案内してくれるということになった。
AvezzanoからTrasaccoという村まで車で20分くらい。
アンドレアの男友達の家へ。
背が高くてものすごく優しそうな青年だ。ピザ職人をしているらしい。
さらに、近くのOrtucchioという村の古城を、この村に住む城の管理人の弟さんが鍵を開けて案内してくれた。(お兄さんは現在ミラノにいるそう)
屈強な男たち3人と私で普段一般人は入れない古城へ。
どうでもいいけどイタリアの男性はほぼハト胸でAカップはあるんじゃないかと思うほど筋肉の上にプルプルと胸が揺れており、胸板たくましい。
なんてことを内心思いながら古城へ…。私は変態か。
カフェで城管理人の弟さんがさりげなくご馳走してくれた。やさしー!
私はカフェインが弱いと言ったら、オーツのコーヒー(濃い麦茶)がエスプレッソ仕様で出てきた。
カフェの入り口に、黒髪おかっぱでサングラス、そして色白だからものすごく目立つ女性が座ってたのが印象的だった。
午後はママの作ったパスタカルボナーラを食し、幸せな気持ちでお昼寝。
その後Aくんが70キロ離れたラクイラの町へ連れて行ってくれることになった。
そこで一転、私は暗い気持ちになってしまった。
ラクイラは2009年に大地震があり、300名以上が亡くなった場所。
今も人はたくさんいるのに、何だかとても寂しいと感じる場所だった。
無人の地下道があって動く歩道が機能してたりしてなかったり…。
あまり居心地が良くなかった。
そんな表情をしていたら、「なんか顔が痛いみたいに見える」とAくんに言われ、この場所にいることが嫌だと思っている私の気持ちがバレた。
連れてきてくれたAくんのせいじゃないのにごめん…と思いながらも、なかなか気分を元に戻せず。
さらに日本語が流暢でないAくんにイライラして八つ当たりみたいな態度を取ってしまった。
今から思うと本当に申し訳なかったな…。
帰りの車の中でAくんと色んな話が出来たので、かなり気持ちは元に戻れた。
21時頃に帰宅したらパパとママが地下室でBBQの準備をしてくれていた。
ふーこの日も色んなことがあって色んなことを感じた。
明日はAvezzanoとサヨナラの日だ。
切ないな。
6月11日(日)Tivoliへ遠足
Aくんのファミリーと一緒に車で約1時間でTivoliへ。ローマからは北東に30キロほどの場所。
ママがパニーノを作ってくれて、アプリコットも持って、途中下車して適当な場所で皆とランチをとった。この気軽なピクニック感が、ヨーロッパ人の上手な余暇の過ごし方を感じた。
目的地に到着。
すでに暑い。。
これから見る3つの場所はそんなに離れてないけれど、それぞれ広大な敷地なので気合と根性がいった。
ヴィラ(別荘)・グレゴリアーナ
1826年にグレゴリウス16世によって整備された広大な庭園。
ヴィラ・グレゴリアーナ内にある、紀元前1世紀の、女神ヴェスタの神殿
ヴィラ・デステ
元々はベネディクト会の修道院だったが、エステ家出身の枢機卿イッポリート・デステが1550年に隠遁した際、別荘として改装することになったそう。
ピアニストのリストが住んでたこともあるっぽい。
ヴィラ・アドリアーナ
ハドリアヌス帝が118年から130年にかけて建設した別荘。
どの景色も素晴らしすぎて息を呑んだ。
そして4人全員がクッタクタになって帰宅した。
それなのに、マザーが夜ご飯を準備してくれた…(>_<)申し訳ない、でも本当にありがとう…!!!
イタリア人の食習慣は、パスタ(炭水化物)→お肉料理の順番。
そして家は全て間接照明。
テレビを見ながらはせず、家族とおしゃべりしながら食事をする。
この家族も、最初に泊まったローマ近郊Apriliaの宿の家族もそうだった。
宿のGくんが「イタリア人は他人より家族をリスペクトする風潮がある」と言っていた。なるほどなと思う。
Aくんは30歳くらいの青年。
ある時なんか父とずーっと政治論議してて、話が止まらない様子だった。
イタリア人は食事の時もそうでない時も、男の人も女の人もよくしゃべっていた。
6月10日(土)ローマからAvezzanoに移動
午後から別の友人Aくんが住むAvezzanoに移動。3泊お邪魔する。
Avezzano(アヴェッツァーノ)は、ローマから電車で東に2時間、100キロ離れた山の町で、人口4万人くらいの小さな町。
Aくんが車で見どころスポットに連れて行ってくれた。
コロッセオの小さい版。
ここにはローマ級の遺跡が無料で見放題なのだが、A曰く、交通の便は悪いし、地域にお金がないしで観光地として成立できないらしいです。残念だ…!
ズッキーニのお花の入った唐揚げ。
サックサク。
(イタリアのレストランの前菜としてよく見かける)
メインがタルトゥーフォとポルチーニというキノコのピザ。濃厚!
デザートにパンナコッタのブルーベリーソース。ホイップがたっぷり〜。
いずれも絶品すぎて気を失いそうになったよ。
料理に舌鼓したらお外は真っ暗。
人が少ない町なので、外を歩けばすぐAくんの友人に出会うし、声は響くし。